クロアチアのデジタルノマドビザの申請方法

クロアチアが、2021年1月1日より、デジタルノマドビザを提供することを正式決定しました。そのことについての詳細を記事にしましたので、ご覧いただけると嬉しいです。

デジタルノマドビザの概要

“ビザ”ではなく、”居住許可”

観光ビザの期間を超えてクロアチアに滞在し、実際に生活する場合は、滞在許可証を申請する必要があります。なので、ノマドワーカーがクロアチアで一時的に居住するための新しい基準は、ビザではなく居住許可証になるのです。

なぜ、みんなデジタルノマドビザと呼ぶのか

世界各国がデジタルノマドビザを提供し始めているのですが、それらもビザではなく「居住許可」なのです。しかし、「デジタルノマド居住許可証」と呼ぶよりも、「デジタルノマドビザ」と呼ぶ方が、しっくりくることから、そう呼ばれてしまっているのです。

この許可証は何度でも申請できるのか

現在、法律では定義されていないです。

政府のサイトには、デジタル・ノマド許可証の延長はできないとしていますが、再度申請するには6カ月待たなければならないとも書かれています。おそらく「延長」というのは、既存の滞在許可を1年以上延長するという意味だと思います。

2021年から始まったことであるため、前例がないです。なので、2022年にならないとわかりません。

現在わかっていること

  1. 期限が切れたら90日以内に出国しなければならない
  2. デジタルノマド許可証は永住権や市民権につながらない
  3. クロアチアの企業では働けない
  4. 近親者もデジタルノマドに参加できる
  5. 許可証の有効期限は1年
  6. オンラインで申請できる

申請書および書類

書類は、クロアチア語または英語で提出する。

  1. 申請書をクロアチアで提出する場合は、Form 1a(バイリンガルフォーム)に記入する必要がありますが、オンラインで提出することも可能です。申請書には以下のものを同封してください。
  2. 有効な旅券のコピー(旅券の有効期間は、滞在予定期間より3ヶ月以上必要)
  3. 健康保険の証明書(旅行保険または民間の健康保険は、デジタルノマド許可証の有効期限内をカバーすること)
  4. 目的の証明(雇用契約書または、雇用主または第三国からのリモートワークをしていると証明できる陳述書、および、外国の雇用主との雇用契約書または業務委託契約書、または、自分の会社の登記簿謄本と、自分の会社で上記の業務を行っていることの証明。)→例えば、フリーランスである証明と、クロアチア以外の会社、個人と働いている契約書などの証明ができれば大丈夫かと思います。
  5. 滞在中の生計手段の証明(12ヶ月間滞在する場合は、最低でも28,800HRK(約50万円以上)の資金があることを証明する必要があります。)
  6. 犯罪歴がないことを証明するもの(アポスティーユにする)
  7. クロアチアでの住所(初めての申請で、クロアチア共和国に住所をお持ちでない場合は、一時的な住所を滞在予定地として、ホテルなどを記入することができます)

申請費

オンラインの場合

インターネットバンキングなどを利用して支払います。

  1. 一時的滞在のためのHRK350(約6100円)
  2. 生体認証滞在許可証のHRK240(約4200円)と手数料HRK70(約1220円)

外交官/領事部で申請する場合

申請時に費用を支払います。

  1. 一時的な滞在を許可するためのHRK420(約7320円)、およびビザ申請のためのHRK460(約8000円) ※VFSビザセンターを通じてビザ申請を行う場合は、追加料金が発生します
  2. 生体認証滞在許可証のためのHRK310(約5400円)

警察庁/警察署で申請する場合

費用は滞在許可後に支払います。

  1. 一時的な滞在を許可するためのHRK350(約6100円)
  2. 生体認証滞在許可証の発行のための手数料HRK70(約1220円)、および、生体認証滞在許可証のためのHRK240(約4200円)

デジタルノマド許可の通知を受けた後、クロアチアに入国後(おそらくオンライン申請の場合)

居住地の登録

クロアチアに入国してから3日以内に、滞在先に応じた管轄の警察署で滞在先の住所を登録する義務があります。Form 8aに記入し、賃貸契約書、家主からの陳述書、または所有権証明書を同封することで行うことができます。

生体認証滞在許可証の発行

居住許可証-生体認証滞在許可証(写真と生体認証データを提出しなければなりません)を警察庁/警察署で直接取得しなければなりません。

まとめ:オンラインで申請できるのでハードルは低め

現地に行かなくても、申請できる点や、他の国と比べて収入のハードルが低めです。ヨーロッパ圏の中では生活費や物価は安めなので、暮らしやすいかもしれないですね!

コロナ禍ですが、明けたら、僕も検討してみようと思います。

ビザに関しては、変わることが多いので、常に最新の情報を手に入れましょう。

クロアチア政府の公式サイト